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クラシック音楽は生きているのか。 [随想]

20世紀に生きていた大作曲者の存命期間を書き出してみます。そこから何か見えてくるでしょうか。その筋の人や通でなく、一般のクラシックファンがコンサートに行きたいなと思える作曲者を選んでみました。

グリーグ 1843-1907
マーラー 1860-1911
ラフマニノフ 1873-1943
プロコフィエフ 1891-1953
ストラヴィンスキ 1882-1971
ショスタコーヴィチ 1906-1975

たぶんサティ(1866-1925)や武満徹(1930-1996)も入れろなどいろいろな御異論もあるでしょうが、とりあえず私の感覚で選びました。

(1) ストラヴィンスキ、ショスタコーヴィチの後、一般の人々がその作曲者の作品を楽しみにする作曲者は現れていないようです。クラシック音楽はストラヴィンスキ、ショスタコーヴィチとともに死んだのでしょうか。現在は再現芸術としてのみ一般人に支持され、新曲を発表する大作曲家は滅んだのでしょうか。

(2) どうも西側世界ではいち早くクラシック音楽に対する一般人の関心はなくなり、それとともに、新曲を楽しみにしてもらえる作曲者はいなくなったようにも思えます。このリストの中ではロシア出身者が多いですね。同じくロシア出身のラフマニノフも彼もピアニストとしての活動に忙殺され、作曲に時間が取れなかったようです。すでにクラシックの死はラフマニノフを蝕んでいたようです。

(3) ロックなど西側の音楽を拒絶した共産圏でクラシック音楽はかろうじて生き残っていたのは確かで上のリストを見ても見て取れます。しかし西側に渡った作曲家は多いですね。

最終的にクラシック音楽を死に導いたのは現代音楽のように思います。新しい形式を作り上げた作曲者のみが名を残してきたクラシックの伝統から当然の流れで新しい形式の現代音楽が作られましたが、一般人には難解で理解が得られませんでした。ストラヴィンスキーの「春の祭典」で聴衆が騒いだ話は伝説になっていますが、このころから少し危なかったように思います。彼の音楽はかろうじて一般人に理解されました。私には、現在、形式は新しくありませんが、クラシック形式の音楽は映画音楽にのみ一般人に支持されているように思えます。

クラシック音楽をもう一度生き返られせるためには
「クラシック音楽ルネサンス」
が必要であるように思います。古典復古はいかがでしょうか。新しい形式でなくていいではありませんか。例えばベートーヴェン形式の新曲でもよいではないですか。お金にならないと生き残れませんので、一般人を巻き込んだ形でクラシック形式の作曲が、もう一度、活動を始めることを祈ります。まるでJ-POPの新曲のように、「今年の誰々の新曲が楽しみだ」という生活をしてみたいです。

このブログはピアノに関するブログなので、作曲家でピアニストの村松崇継さんの活動[1][2][3]をひとつ紹介します。村松崇継さんの新曲はドラマなどで有名で、一般の人が新曲を楽しみにしています。なにかヒントになりますでしょうか。

今日の記事はちょっと極論になってしまいましたが、問題提起とお考えください。

[関連情報]
[1] 村松崇継オフィシャルウェブサイト
[2] 村松崇継, wikipedia
[3] 村松崇継オフィシャルブログ


2010-06-03 00:00  nice!(14)  コメント(24)  トラックバック(3) 
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コメント 24

Caelum

あと300年経ったら、J-POPがクラシックと呼ばれるようになって
今のクラシックは伝承音楽、民族音楽というような呼び名になるかも。

クラシックが生まれないのは、仕方の無い事かなと思います。
やっぱり、近代に生まれたクラシック風の曲はクラシックでなく
古典音楽の流れを汲んだ流行音楽(ポップス)だと思うんです。
by Caelum (2010-06-03 01:57) 

Cecilia

私が(コメントはしないけれど)拝見させていただいている作曲家の方のブログにも興味深いことが書かれてありました。
http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/e/6548161070552276d7aea42e06379269
現代音楽は味気ないと感じる作品が多いのは事実だと思います。
聴きやすい曲は俗っぽいと思われる節がありますが、聴きやすくて歌いやすいのは音楽の命かもしれません。

by Cecilia (2010-06-03 05:25) 

ぱえ

何でも必要であれば自然発生的に生まれてくるもんだと思っています。
新しい波が生まれてこないというのは必要とされない理由があるんじゃないでしょうか。
(スイマセン生意気な言い方です・・・)

クラシックが昔のように主流でないのは、形式や流派にとらわれてしまってるからかもしれない、とも感じます。
一般人から見ると敷居の高さを感じてしまいますよね。

日本の歌舞伎にしろ、ある程度成熟してしまった文化は、全く知らない人間にとっては敷居が高いものですし。

私はクラシック大好きなんで、頑張ってほしいですがw

因みに、作曲・・・興味のある分野ですね。
そこまで自分の人生の間で出来るかどうか分りませんが、
いつかやってみたいですね。
by ぱえ (2010-06-03 07:13) 

Enrique

バッハで確立されたとされるクラシックの基礎ですが,現代音楽に至る流れは,拡大と破壊,復古を大小に組み合わせた歴史だったように見えます。現代音楽もその過程で発生したわけですが,同じような歴史が,時間スケールが短くなって,ジャズでも歌謡曲でも起こっているのは面白いことで,そうならざるを得ないもの?のようです。他のジャンルでも同じようなことが起こっているのではないでしょうか。
積年の音楽の呪縛と見た調性を消し去って新しい時空を手に入れたはずだったが,それは人間の住む所でなかった。開拓者たちは達成感を得たかもしれないが,少なくとも一般聴衆からは受け入れられなかったということでしょうか。12音技法で調性と決別したはずでしたが,その萌芽は既にバッハ自身にもあり,シューマンの和声などにも怪しいものがあって,ワーグナーの和声で限界を向かえたと言われています。その後印象派で旋法を用いるなどで,新機軸をうち出したがそれも限界を向かえ,ついに20世紀に突入してしまった。現代音楽はそうならざるを得なかった面もあると思います。後の人たちは調性に回帰し,聞きやすさや娯楽性も取り入れているのが現代の人のスタンスの様に思います。沢山は知りませんが,例えば吉松隆さんの作品はすごく聞きやすくて好みですが,俗(ポップス)とも言われかねません。音楽ジャンルが分化している現在では,娯楽性のあるものをクラシック分野でやるのは難しいのかも知れません。
by Enrique (2010-06-03 07:18) 

nyankome

定義を広く考えた(いわゆる)クラシック音楽ですね。
バーンスタインも入れてもよいかもしれません。
確かに、積極的に聴いてみたいと思う現代の作曲家の名前はすぐに挙げられません。
歴史は繰り返すものですが、音楽の未来はどうなのでしょうね。
by nyankome (2010-06-03 11:02) 

matcha

クラシックというと「古典」という訳がついてしまうのも、どうかと思いますが・・、とともにイメージ付けてしまうという壁にもあり、一般の人から見て、どうしてもすんなりと入れないですが・・。
こういった事は何も音楽だけではないでしょう。というと、皆さんそこそこ思い当たると思います。
ベートーヴェンの音楽を理解するのに、同じ曲をレコード盤が磨り減るほど聞いた中学生の頃を思い出します。
ある壁を越えると、ロックやポップスのように体が踊りだすまでは行かないけど、自然と手が動き、気が付いたら指揮をするかのような動きになっていたり、多分僕だけではないと思います。
これだけ格調の高い、香り高き「クラシック音楽」を例えば、ベートーヴェンが死ぬ直前に頭の中にあったと言われる「第10交響曲」なんか聞いてみたいと思うのも、僕だけではないでしょう。
yablinskyさんは、ここら辺りは気になるところだと思います。
僕も、ベートーヴェンやモーツァルト、・・・ヴェルディやワーグナー・・・が、もう10年長生きしたら、名曲は、今の数倍あるでしょうね。
そう思うと、今あるクラシック音楽は、一部に過ぎないということになる。
この論理は、おかしいでしょうか?おかしいかなぁ・・・。
by matcha (2010-06-03 11:07) 

ながぐつ

見事に字数の少ない順に並んでいますね。
こう見ると、ドイツ・オーストリア系がマーラーで終わっていますね(と言っても彼もユダヤ人)。一般クラシックファンが聞きに行きたい作曲家を敢えて蛇足で追加するならば、シベリウス、ホルスト、ラヴェル、Rシュトラウスあたりでしょうか。Rシュトラウス以外はいずれもドイツ・オーストリア系ではないですね。
ドイツの音楽はシェーンベルクで終焉を迎えたのかもしれませんね。

by ながぐつ (2010-06-03 20:03) 

yablinsky

Caelumさん、コメントありがとうございます。300年もかからないかも知れません。戦後、美空ひばりの流れで演歌ができたり、フォークソングの時代があって、アイドルの時代があって、現在J-POPですが、結構、主役交代の周期は短いもののようです。

今日の記事はクラシック形式の音楽という意味で書きました。世の中の雰囲気から、クラシック形式の音楽の大ヒットは考えられませんね。
by yablinsky (2010-06-03 23:13) 

yablinsky

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。適当にメロディを作ると自然に調性に則ってますね。これを壊した現代音楽はやはり一般の人には雑音・不快な音に聞こえるのかも知れません。私も体調がわるいと現代音楽は一般に不快です。モーツァルトは不快なときに聞きたくなるのと対照的です。
by yablinsky (2010-06-03 23:18) 

yablinsky

ぱえさん、コメントありがとうございます。確かにクラシック音楽は敷居は高いですね。まず、理解するのに時間がかかります。そして身近でない。つまりとても自分じゃできない気がする。それから大学(音大)で教えている。歌舞伎、能、文楽のように伝統芸能なのでしょうね。かたや、クラシック界は映画音楽やイージーリスニングを仲間にしようとしない。このくらいにします・・・

また、ご意見お願いします。

by yablinsky (2010-06-03 23:27) 

yablinsky

Enriqueさん、コメントありがとうございます。現代音楽が、人間が住むところでなかったという表現いいですね。新しいのは認めますが、決して、現代音楽で癒されることはありません。現代音楽が好きな人は癒されるのでしょうかね。

確かに歌謡曲を見ても栄枯盛衰がありますね。演歌、フォークソング、アイドル、J-POP・・・・クラシックはちょっと寝ているだけで、形を変えてよみがえってくるのを期待したいです。

by yablinsky (2010-06-03 23:35) 

yablinsky

nyankomeさん、コメントありがとうございます。バーンスタインですか。私にとってはどうしても指揮者のイメージが強いですね。それで今回は意識にあがってきませんでした。ウェストサイドストーリは有名ですね。また、クラシックの作曲者が大活躍する日を夢見たいと思います。

by yablinsky (2010-06-03 23:39) 

yablinsky

matchaさん、コメントありがとうございます。クラシックは理解するのに時間がかかりますよね。何度も何度も聞いているとよさがわかります。J-POPは一度聞くとよい曲はすぐに気に入ります。ただし、J-POPはいくらすきでも聞きすぎると飽きてしまします。でもクラシックは飽きないですね。不思議です。

大作曲者はもういませんが、研究がすすみ、どうすれば、ベートーヴェン形式の作曲ができるかわかってきているようです。そういう意味ではベートーヴェンでなくていいから作曲して欲しいです。

by yablinsky (2010-06-03 23:44) 

yablinsky

ながぐつさん、コメントありがとうございます。おおお、まさにおっしゃるとおり、この4人入れるべきですね。同意します。実は昨日出張から帰ってからあわてて記事を書きました。調査が少ないまま投稿してしまいました。やはり、記事には時間をかけないといけませんね。失敗失敗・・・
by yablinsky (2010-06-03 23:47) 

yablinsky

高橋さん、optimistさん、江州石亭さん、tamanossimoさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-06-04 07:09) 

yablinsky

SORIさん、アヨアン・イゴカーさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-06-05 00:23) 

yablinsky

タケルさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-06-05 08:58) 

ワカタカタカコ

小田和正も鈴木と2人でオフコースが、ユーミンも荒井が、ヨカッタ POPSも同じ
by ワカタカタカコ (2010-06-05 19:05) 

yablinsky

ワタカタタカコさん、コメントありがとうございます。歌謡曲、アイドル全盛期はすごい時代ですね。国民全員がどの世代もはやっている歌を知っていましたね。すごいです。
by yablinsky (2010-06-05 21:19) 

ワカタカタカコ

バンド活動やってるガラス工芸家サンにこの項目ネタを話したら、文学もそうだ、とコメント
by ワカタカタカコ (2010-06-06 18:56) 

yablinsky

ワカタカタカコさん、コメントありがとうございます。文学は新しい作家が今も次々生まれていると私は思っていました。そういう見方もあるのですね。

by yablinsky (2010-06-06 20:56) 

ワカタカタカコ

この項目一部マィblogに引用したいのデスガ
by ワカタカタカコ (2010-06-07 19:07) 

yablinsky

ワカタカタカコさん、どうぞどうぞご自由にお使いください。
by yablinsky (2010-06-07 21:35) 

yablinsky

♪はるかぜさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-07-09 19:10) 

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