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スラーのふしぎ [音楽の基礎理論]

 DTM(desktop music)で特にピアノの場合、スラーの演奏をどのように設定すればよいかは大きな悩みだ。ピアノを習ったことのない私はネット情報が頼りだが、ほとんどが楽典のコピーで私のほしい強弱とテンポ変化についての記事は見つけることができなかった。また関西出張時に時間が少しだけあったので梅田の紀伊国屋に行ったが、ピアノの奏法の本では、スラー演奏の脱力の方法や指の使い方ばかりが書かれていて、強弱やテンポ変化については書かれている本を探すことができなかった。とにかく楽譜にはスラーがあふれているのにその奏法に関する情報がこれほどないのはなぜか。まるでテヌートと同じ状況だ[1]。
 スラーの演奏法はいろいろあるような気がするが、私が現在までに理解していることを書き記しておく。私は素人なので、くれぐれも勉強したい人はこのブログを参考にしてはならない。

まずは楽典[2]になんと書いているか調べると

「なめらかに奏する。音と音の間を切らずにつなぐ。・・・legatoに奏することを表す。」

とある。人間の感覚としては分かるのだが、DTMでは結局のところ強弱やテンポの変化がどのように設定すればよいかはっきりさせなければ演奏できない。スラーはどの楽譜にもある記号にも関わらず、私には奏法がはっきりしない。

うちの子どもたちのピアノレッスンについていくと、「丁寧に入り、最後は抜くように終わる」と説明されていたように思う。まず「丁寧に」がなぞである。強弱とテンポではどうなっているのであろうか。最後の「抜くように」はたぶん弱く演奏すればよいのだろう。

(1) そこでスラーの基本形は「1つ1つの音符は間を空けずに続けて演奏し、スラーの最初の音は少し弱めで、最後の音はかなり弱め」と解釈した。これまでにこの場で発表してきた演奏も基本的にはこのような設定とした。気になるのはwikipediaでは最初の音は強めとしていることである。

(2) スラーには基本形の他にも様々な応用形があるようだ。スラーの最後がスタッカートの場合は、最後の音符は強めに演奏して、スタッカートも長めにする。子供のレッスンを聴いていて、先生の言葉を私はこのように解釈した。

(3) スラーとスラーが1つの音符でつながっている場合はその音符はかなり弱く演奏する。

(4) スラーとスラーの間には「間」を入れる。しかし、これは曲を聴きながら、「間」がある方が自然な場合と、急いで次に行った方がよく聞こえる場合があるので、必ず「間」を入れるというものでもないようだ。

(5) そのスラーの音符は全体に音が高くなっていれば、はじめは弱くそしてだんだん強く演奏するようにする。

(6) その逆に音符が全体的に音が低くなっていれば、だんだん弱くなるように演奏する。

(7) 高い音と低い音が混ざっていれば、高い音は強め、低い音は弱めが基本であるが、その曲により強弱は臨機応変に変える。

現在のスラーの類推も含めた私の知識はこのようなものであるし、楽譜ではよくあらわれる記号であるのにどう演奏すればよいかわからない奏法を表す記号である。いろいろご存知の方はどのようなささいなことでもコメントいただけると幸いである。

ちなみに使ってるソフトのScore Editorではスラーがサポートされていないので、こと細かく自分で設定する必要がある。今後のバージョンアップでサポートされることが決まっているのでどのような機能になるのか大変楽しみにしている。

[関連情報]
[1] テヌートの怪, 10/01/09
[2] 楽典, 09/12/30


2010-02-06 00:00  nice!(7)  コメント(7)  トラックバック(0) 
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テヌートの怪 [音楽の基礎理論]

 テヌート(- or tenuto or ten.)がわかりません。できれば教えて頂きたいのです。ただし、ピアノ以外の楽器までは想定できていません。このような書き込みは専用の掲示板にすれば良いのかも知れませんが、自分のブログに書き込んでみます。

 一番はじめに思いつくのは、楽典に何と書いているかということです。そこでいつもの楽典[1]を読むと

「その音の長さを充分に保って」

ということです。計り知れないが、芸術家はこれで納得するのでしょうか。確かにピアノの先生とうちの子ども初号は分かり合っていました。そばにいた私だけが????の状態でした。

 次にネット情報を検索してみました。楽典のコピーと思われるものが大半ですが、深く考えている記事もありました。それらの記事によれば、テヌートは感覚だと結論しているものや、国や作曲家や演奏者ごとに解釈が違うと書いているものなどが見つかりました。結局、標準的なテヌートの演奏法はないのでしょうか。

 テヌートの解釈は強調のため少し強めの音を出すという解釈もあるようですが、時間に関するテヌートの解釈の候補を挙げると

1,その音符が受け持つ時間いっぱい音を発生させ、次の音につなぐ。
  (legatoとの違いが不明)
2,その音符の受け持つ時間を超えて、次の音符に重なってつなげる。
  (レガティシモ(legatis.)とどう違うのだろう)
3,その音符の間、テンポを少し小さくする。

と3つほど考えてみました。1が一般的解釈でしょうが、私は3ではないかと考えます。私の考えは間違いでしょうか。3は芸術家的な表現をすれば、「本来の音符の長さを少し超えて伸ばす」となります。

 実は現在進行中のK310プロジェクト[2]のまさに1小節目に何とスタッカートの上にテヌートが付いています。案1や2の解釈ではスタッカートとテヌートが矛盾しあって、意味がわかりません。案3なら、テンポを少し小さくしてスタッカートにすればよく矛盾が生じません。

K310-1-3.JPG
(注:楽譜では-となっているところを上図ではScoreEditorの都合上ten.と書いています)

 芸術と言うものは奥が深いので、このような小さな考察では何も分からないことも知っていますが、テヌートの一端をとらえた感じがします。この記事を読まれた方に是非テヌートについて教えてくださいますようにお願い申し上げます。

 追加情報:(09/01/11)
 本原稿投稿後、いつもいろいろ教えていただいているある方からメゾスタッカート[3]といって、テヌートとスタッカートが組み合わされた演奏記号がることを教えていただきました。その演奏方法はテヌートが音を発する時間をこの音符が受け持つ時間の100%(案1)とし、もしスタッカートが50%なら、メゾスタッカートは75%というものです。通常はテヌートの外側にスタッカートが着いていますが、上記K310の場合はスタッカートの外にテヌートが着いていますので、よりテヌートよりと解釈できるかもしれません。
 なにも難しく考えることもなく、単純に本文中の案1でよいのかもしれません。後は演奏しながら(させながら)考えます。

[1]楽典, 09/12/30
[2]苦手のモーツァルト研究開始, 09/12/29
[3]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%A8%98%E5%8F%B7


2010-01-09 00:05  nice!(7)  コメント(12)  トラックバック(0) 
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楽典 [音楽の基礎理論]

楽典-理論と実習-
石桁 真礼生、末吉 保雄、丸田 昭三、飯田 隆他
音楽之友社

黄色い楽典として知られている音楽の世界では定番の本らしい。私のような音楽の素人は理論はほとんどわからない。そこで家人が購入した本を使って勉強している。楽譜に書いている事を理解し、Score Editorで実践するためには不可欠な本だ。たとえばトリルって実際どう演奏するのか、初めはわからなかった。そこで本書を調べるとまさに音符で書き下してくれていた。今後とも音楽の素人として楽典に書かれてることも記事にしていこうと思う。

この本で1番苦労する点は索引がないことだ。たとえばスラーを調べるときは、索引がないので、目次で曲想・奏法に関する章を探し、後はページをめくって探さなければならない。

表紙の写真も載せたいのだが、厳密には著作権の問題もありそうなので、載せないことにする。


2009-12-30 10:17  nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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